今年も2月の第三日曜日の16日に、高隈の中津神社(1351年に高隈郷の鎮守として創建)での”鈎引き祭り”が盛大に行われました。

上、下両高隈地区の青壮年たちによって、二股の雌木とかぎまたの雄木をからみ合わせて引き合う中津神社の神事で、300年も続く五穀豊穣と無病息災を願う伝統行事です。祭りに伴う行事として田起こし、代かき(木牛を使う)、播種(餅まき)行事も行われます。

中津神社のに上る階段の手前左側には、「招魂冢(ショウコンチョウ)とカラフルな「田の神さぁ」と水神様らしき石祠があります。「田の神さぁ」は、烏帽子をかぶった神官の格好をしている”神職型”の像で、鹿屋市内では高隈にのみ存在する大変珍しいタイプの像です。


「観音渕中世供養塔群」は、鎌倉時代初期から戦国時代に至る供養塔群で、約90基の石塔があります。開田作業や戦乱のときの逆修供養塔(生前に自分で建てた供養塔)といわれています。洞窟内の下部の地層の境から清水が出ています。

高隈の名所・旧跡の場所については、「高隈地区コミュニティ協議会」のホームページをご覧下さい。
今後も折に触れて、大隅の史跡・歴史・祭りなどの文化情報と関連企画をご紹介する予定です。