「リナシティイかのや」の近くにある本町商店街に、人が住んでいない古い豪邸があります。

家主の許可を得て、建築の専門家2名を入れた8名で見学させていただきました。写真の公開も許可を得ています。

外回りにも重厚感があります。

玄関を開けると、大きな一枚板のタブの上り框(あがりがまち)、大きな尺柱や梁に目を奪われます。

床の間と神仏の棚がありました。数寄屋造りのようです。

各種の桟や欄間は精緻な細工の工芸品のようです。

襖は傷んでいますが、国内の観光名所の日本画が描かれています。

この豪邸は一級の文化財であるというのが、見学した8名の一致した感想でした。

見学後に、この豪邸を造った人の近親者から、以下の関連情報をうかがいました。
「豪邸の施主の名前は岩元徳平であり、農業をしながら金貸し業をして、その利益で土地を購入して蓄財した。徳平は昭和49年に90歳で亡くなり、今年が生誕138年なので、岩元邸は築後約100年が妥当である。」