宝満寺は、奈良時代に聖武天皇が皇国鎮護のために各地に建てた勅願寺の一つと伝えられていますが、詳細は不明です。
宝満寺跡は県指定文化財となっています。跡地には池を配した庭園、仁王像、歴代住職の墓地などが残されています。

その後、鎌倉時代末期の正和5年(1316年)に院宣を受けた信仙上人英基和尚により再建されました。本尊の如意輪観音仏像は運慶一代の名品であったといわれています。明治2年(1869年)の廃仏毀釈により寺は消失しました。

昭和11年(1936年)に観音堂が再建されました。安産祈願の名所となっています。

毎年4月29日に開催される「お釈迦まつり」のメイン会場となっていて、多くの参拝客や見物人で賑わいます。なお、今年は新型コロナの感染予防のため、開催中止となりました。