4世紀から5世紀頃に造られた大隅地域最古の古墳群です。1945年(昭和20年)に国の文化財に指定されました。
前方後円墳が5基、円墳が54基、南九州独自のお墓「地下式横穴墓」が20基以上あります。
日本最南端にある前方後円墳(51号墳、以下の左側の写真)と大隅最古の前方後円墳(11号墳、右側の写真)を含むことでも知られています。なお、薩摩半島には前方後円墳がありません。
1号墳の頂上には、国の天然記念物に指定された大楠(推定樹齢1,300年、高さ25m、幹回り約14m)が生えています。畑の中に原型を留める小さな古墳も散在しています。
前方後円墳と壺型埴輪などの出土物から、塚崎古墳群は古墳文化の最先進地であったと考えられています。近くに、古墳からの出土物などが展示されている肝付町立歴史民俗資料館があります。