志布志市麓には、国指定文化財の三庭園(天水氏庭園、平山氏庭園、福山氏庭園)と国登録文化財の二庭園(清水氏庭園、鳥濱氏庭園)、その他の庭園があります。最初の三庭園は、仙巌園と知覧麓庭園に続く国指定庭園です。
多くの武家庭園の中から、以下に四つを紹介します。
天水氏庭園は、山城である志布志城を借景とし、築山枯山水・借景様式を取り入れた庭園で、江戸中期の作と伝えられています。
平山氏庭園は、江戸時代初期の寺院庭園であり、築山鑑賞式で大岩盤の崖を主景となし、その上に青々とした山の景観を表現し、サツキ・ツツジを配して深山幽谷の自然を風景的にしています。
鳥濱氏庭園は明治時代末期に作られ、大きな基盤岩石の露頭を築山として、その上にさまざまな植物が植えられている枯山水庭園で、全体に豪快な印象を与えています。
福山氏庭園は、志布志市のホームページの【国指定文化財】 志布志麓庭園によると、2024年7月、主屋の保存修理工事を終えて開園しました。築山枯山水様式を取り入れた庭園で、作庭者、作庭時期は不明です。志布志麓の他の武家庭園と違って、築山の前面に広い前庭を持ち武芸の鍛錬場としても利用されていたことが伺えます。主屋東側と南側に築山があり、生垣越しに前川対岸の奈良時代創建と伝わる古刹宝満寺の甍(いらか)と背後の山並みを借景として取り入れています。以下の写真も志布志市のホームページから拝借しました。
(文責:朝倉悦郎、2025.02.24に加筆)