今回、「鹿屋ふるさと探訪会」が伊佐市にある大口城跡で、史跡の調査・整備作業を見聞きし、市民による自発的な活動に感銘を受けました。
大口城は、平安末期の保元3(1158)年に、太秦元衡によって現在の大口小学校背後の裏山一帯に築かれました(下記写真)。
本丸(下記写真の右側)や二の丸(同左側)があった場所の広さは県内にある百ヶ所を越える山城で最大です。
平成28年から大口城の正確な測量図面を作成するため、毎週土曜日の午前中にボランティアにより、城跡の竹や雑木の伐採作業が続けられています。
伐採、調査が終わった所は、草木が伸びて荒れないように、桜の苗を植えて、将来、歴史に思いを馳せることができる市民の憩いの場所とする作業も進められています。
この趣旨に賛同する人を募り、苗木一本に二千円を払ったオーナーが植樹し、ネームプレートを付ける作業が始まりました。既に苗木160本が植えられ、今年は230本追加される予定です。
このように時間をかけて史跡を整備して公園にする活動は、多くの市民の思い出作りとともに、将来は公園となって桜祭りなどの行事で賑わいをつくる”町おこし”に発展することでしょう。