2月27日に「鹿屋ふるさと探訪会」で伊佐市の史跡巡りをしました。南九州石塔研究会の福島洋子副会長と地元の郷土研究会の方に各所を案内していただきました。
今回は伊佐市大口にある「郡山八幡神社」を取り上げます。本殿は国の重要文化財に指定され、室町および桃山形式の手法と琉球建築の情緒が見られます。

昭和29(1954)年の復元補修の際に、大工の落書きと思われる木片が見つかり、「住職がケチで大工に一度も焼酎を飲ませてくれず、迷惑」との文章と、二名の名前と時期(永禄二歳、1559年)が書かれていました。

この落書きの「焼酎」が日本最古のものであり、現在の文字と同じであることに意義があり、有名になりました。室町時代に、この地の庶民に焼酎が飲まれていたことがうかがえます。
以上のように、大工さんに恨まれると、その行いが歴史に残されることがあります(笑)。