串良町岡崎の台地縁辺にある20基の古墳群です。前方後円墳2基、円墳9基、地下式横穴墓11基などがあります。
事大主神社の階段を登って行くと、
最上部に天然記念物のクスがあり、その近くの竹林の中の通路に沿って15号墳、18号墳、19号墳および20号墳が見学できます。
中心となる20号墳は、2つの円墳に見えますが、調査により長さ39mの前方後円墳でした。岡崎古墳群では最も古い(古墳時代前期末~中期初頭)ものです。
18号墳は円墳で、周囲に地下式横穴墓が4基ありました。地下式横穴墓から花崗岩製の石棺、鉄製品、須恵器の大がめなどが出土し、古墳時代の岡崎古墳群の権力の大きさを物語っています。
15号墳は,長さ25.5mの帆立貝状の前方後円墳で,石棺の内外から甲冑(かっちゅう)片や勾玉(まがたま)、短甲の破片などが発見されました。勾玉は県内で初めて見つかったもので、新潟県糸魚川流域産のヒスイ製です。前方後円墳のくびれ部に地下式横穴墓が2基ありました。
岡崎古墳群の出土物の一部は、鹿屋市串良歴史民俗資料室に展示されています。
以下は高杯、深杯、鉢形土器、壺型土器です。
以下は鉄鏃、鉄剣、短甲片、鉄のみ、勾玉、管玉です。
(文責:朝倉悦郎)