本日、大隅史談会から、昨年の水害に起因して撤去が検討されている「大園橋」に関する陳情書を、以下の4名宛に提出しました。
すなわち、中西茂 鹿屋市長、花牟礼薫 鹿屋市市議会議長、中野健作 鹿屋市教育委員会教育長、竹之内勲 鹿屋市文化財保護審議会会長です。
大隅史談会の瀬角龍平会長が、陳情書の主旨を説明してから、鹿屋市役所の松下勉総務部長に上記4名分の陳情書を渡しました。
陳情書の内容を要約すると以下のようになります。
1 大園橋の文化財的価値の大きさ
大園橋は明治37(1904)年に建造され、117年にわたり鹿屋祓川輝北方面への往還の一大要(かなめ)として機能し、その間の幾多の風水害にも耐えてきました。昭和63年には鹿屋市文化財に指定され、鹿屋市民が市内外に誇りにできる美しい2連アーチを備えた眼鏡橋であり、地域はもちろん鹿屋市民、大隅地区民、鹿児島県民にとっても誇りとする文化的財産です。
2 考えられる水害の多くの原因と対策
9月20日、私どもは大園橋周辺の水系を視察いたしました。その結果、昨年の水害は大園橋だけに起因するのではなく、橋の上流、下流にも幾多の問題が存在するのではないかと考えるに至りました。ただ単に大園橋を撤去するだけですべての問題が解決することではないと考えております。
3 広範な市民による議論と慎重な検討の必要性
本件は、議論が十分に市民に浸透していないことも大きな問題と考えます。今後、広く市民の意見を聞き、技術的にも様々な手立てを考える余地があると考えております。
大園橋の貴重な歴史的文化的価値を、地元ばかりでなく鹿屋市全住民の大園橋への思いを汲んでいただき、将来を見据えた、慎重の上にも慎重な議論を重ねていただきますよう陳情いたします。