鹿屋市吾平町の南部にある木場に「立神(たてがみ)公園」があり、そこに大きな柱のような奇岩の珍しい光景が見られます。
ここは、平成4年に地元の人たちが中心となって整備してつくった公園です。奇岩には、「立神」「不動岩」「親子岩」などの名前が付けられ、それぞれ家内安全、五穀豊穣、安産の御利益があるとされています。そのため、パワースポットでもあります。

同様な形状の奇岩が、錦江町城元地区にもあり、それは「立神(たちがみ)岩」と呼ばれています。肝属グリーンロードの神之川にかかる永水大橋から、ローソク状の岩を眺めることができます。


この
2ヶ所の奇岩の成因は同じで、約11万年前の阿多北部カルデラの大噴火によってできた溶結凝灰岩が、「柱状節理」を持つ岩体(岩が冷えて固まる際に収縮して柱が集まったように割れたもの)となり、その中で長年の風化に耐えて残った岩柱であると考えられます。

阿多溶結凝灰岩の「柱状節理」は、吾平山陵でも見られます。

なお、鹿児島県内の奇岩の場所と写真は、鹿児島大学の「かだいおうち」で見ることができます。