3月28日(土)に、会員10名で祓川と高隈方面の6か所の史跡巡りをしました。今回の案内人は2名の本会員と5名の高隈史談会会員でした。以下に報告者が特に印象に残ったことを略記します。
最初に訪れた祓川の「長谷観音」では、炭焼五郎治が長谷観音を安置した堂の謂れを聴き、当時、高温の金属精錬に使う炭を製造する炭焼が高級技術者として尊敬を集めていたことを知りました。
祓川木場にある鹿屋城最後の城主「島津久信隠居の地」では、隠居の原因と伝わる久信の粗暴な悪行が、政治的な意図を含んだ作り話という説もうかがいました。
高隈の「観音渕」では中世古石塔群と、大正の桜島大噴火の「堤塘工事紀年碑」を見学してから、交流促進センターで高隈史談会の会員の方々と交流しました。そこで「堤塘工事紀年碑」の建設費寄付者39名全員が女性であること、有名な刀工の「高隈つんぼ」の謂れと高隈の郷土史資料を紹介していただきました。
さらに高隈史談会の方に、「高隈城(松尾城)跡」に案内していただき、急傾斜の坂道を登り、本丸・二の丸・三の丸の跡が足がすくむような絶壁の上にあることを体感し、中世山城の名城であることを学びました。
【会員募集】隔月に開催している「鹿屋ふる里探訪会」に参加を希望される方は、事務局(090-3735-1246)へご連絡下さい。試験的な飛び入り参加も大歓迎です。なお、本会では会員間の学び合いと親睦・交流を大切にしています。